100万人を幸せにする仕事よりも、10人を幸せにする仕事の方がいい
こんばんは。
北海道はもう朝晩の冷え込みが厳しくて・・・
冬の足音がそこまで来ていることに若干怯えています。
どうも、なかがみです。
今日は「誰のために仕事をするのか?」ということについて、
考えさせられた(というか思い出した)ので、思うことをつらつらと書きます。
まずはじめに、タイトルの「100万人を幸せにする仕事よりも、10人を幸せにする仕事の方がいい」は誤解を招きそうな言い方ですが、
これは「良いか悪いか」が言いたいのではなく、
そういう仕事の方が私には「合っている」という意味です。
100万人のひとを幸せにできる仕事はそれが持つスケール感だったり影響力だったりは本当に素晴らしいと思うし、素直に尊敬します。
ただ、私にはそういう仕事が合わなかった、という感じです。
私は、前職が自動車メーカーのマーケティングリサーチで、
様々な車の商品企画やコミュニケーション戦略のサポートをしてきました。
私もいくつか担当の車を持っていたので、
自分が関わった車が世界中を走り回ること、
何百万人というお客様が数ある車の中からこの1台を選んでくれることを、
仕事のやりがいと感じていた時期がありました。
関わる同僚も世界各地にいて、時差を考えながら仕事をして・・・と、
ワークスタイルも含めて「グローバルな仕事」だったし、
自分が関わる仕事が持つインパクトの広さに喜びも感じられました。
でも、それは最初の数年。
そのうちに湧いてきた疑問。
「私は毎日必死に、インドやアメリカの一度もあった事のない、
顔の見えないお客様のために働いているけど、
その人たちは本当に私が喜ばせたい相手なのだろうか??」
与えられる仕事の大きさにプレッシャーやストレスも感じて、
毎日が必死で、日々自分の命を削って働いているような感覚。
そこまでして働いて、
その人たちは本当に私が幸せにしたい相手なのだろうか?
私が幸せにしたい人はだれなのだろうか?
そんな疑問が頭の中をぐるぐる回るようになりました。
そんな風に悩んでいたとき、ふっと湧いてきたのが
「地元」というワードでした。
私の地元は人口が5700人の小さなまち。
私が生まれてから30年くらいの間で人口の1/4はいなくなりました。
急速な過疎化。
自分を育ててくれた地域に恩返しというと言い方が綺麗すぎるのですが、
なんとなく「地元のために働きたい」と思うようになり、
今は地域おこし協力隊として働いています。
協力隊としての仕事の一つが「ふるさと納税」。
ふるさと納税事業のリニューアルで町への寄附額も大きく増えました。
運送会社さんの送り状伝票を届けに行くと嬉しそうに生産者さんたちが受け取ってくれたり、
もっとこうしたらいいんじゃない?なんてアイディアをくれたり。
自分の働きで目の前のひとが喜んでくれる、
本当に単純なことなんだけど、それが心底うれしい。
地域は自分の働きがダイレクトに返ってきます。
そのダイレクトな喜びが、
この人たちの良さを、地域の魅力を、もっと多くのひとに伝えたいというエネルギーに変わります。
日々の仕事に忙殺されると、
「誰のために働くのか?」なんていちいち考えなくなるのかもしれないけれど、
私にはこの納得感こそが原動力だし、そこを避けては通れなかったという感じです。
そんなわけで、明日からもまた、地域のために(そして自分のために!)がんばるぞー!!